明視域(めいしいき) 

みなさんは明視域(めいしいき)って言葉はご存知でしょうか?

明視域とは簡単に言えば見える範囲(奥行き)の事を言います。
裸眼状態やメガネ掛けた状態・コンタクトレンズを付けた状態・レーシックをした状態それぞれに必ずあります。

はっきりと見える奥行き範囲のなかで、もっとも遠いところを「遠点」、最も近いところを「近点
この遠点近点の間を明視域と言うんです。

見たいものがこの中に収まれば見える状態なんです。


しかし、人間は遠点を見ているときがリラックス状態です。

遠点よりも近いところを見るときは僕らの眼の中にある毛様体筋が緊張して水晶体がふくらんで調節という働きをしてくれる。眼の中の筋肉を緊張させるので、近くを見続けると遠点を見ているときより疲れやすいようです。

人間の眼は自動で調節します。つまりオートフォーカスなんです。(凄い)

ちょっと判り易い表を作ってみました(^^)

あなたの眼はどんな感じですか?
楽にパソコンが見える状態ですか??
(パソコンの距離は40cm~50cmが多いようです)



※グラフの緑=リラックス状態

※グラフの赤=緊張状態(長時間の持続は疲れ易いようです)

*D@⑦遠くが見易い眼(正視の人)のイメージ

遠くが見易い正視は10歳から40歳前までは特に問題無く生活できるはずです。
しかし、40歳超えた辺りから近くを見たりPC作業が疲れやすくなります。
早目の老眼鏡が必要になりそうです。

明視域

*D@⑦遠くが見易い眼(遠視の人)のイメージ

(遠視S+2.00の人の例)
軽い遠視の方は、多くの方が遠視と気が付いてないようです。
30歳ぐらいまでは正視の方と同じ感覚で生活ができるはずです。
しかしながら、歳を重ねると周囲より老眼鏡が早く必要になるようです。
50歳を過ぎる頃には裸眼で遠方もぼけ出す為、近く専用のメガネだけではダメで、遠近両用が無いと生活的に不便なようです。

明視域

*D@⑦遠くが見難い眼(近視の人)のイメージ

(軽度S-2.00)
軽度の近視の多くの方は、下記の表と違い10歳頃は正視の方が多いようです。
しかし、中学・高校の頃から遠方がメガネやコンタクトレンズを使用して視力を上げます。
しかし、裸眼時は近方が得意な為、疲れにくいようです。
老眼鏡も通常の方より必要性を感じるのが遅く非常に近くは楽なようです。
近方作業はメガネ及びコンタクトレンズを外した方が楽です。
(メガネやコンタクトレンズを使用して矯正した場合は正視の人のグラフに近づきます)

明視域

*D@⑦遠くが見難い眼(近視の人)のイメージ

(強度S-6.00)
強度近視の方は早くからメガネを掛ける方が多いようです。
弱度の近視の方と違い、近方はかなり眼に寄せないと見えにくいようです。
パソコン作業や読書でも裸眼時より見やすくするメガネが必要です。
しかし、相当な老齢になってもメガネやコンタクトレンズをしなければ手元はメガネ無しでも見えるところがあります。

明視域

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*D@⑦上の人がレーシックを25歳で受けた場合のイメージ

(強度S-6.00)
おまけで、強度の近視の方が25歳でレーシックを受けた方のグラフも作ってみました。
グラフを見て解るように手術をした途端に遠くが見易くなるのは解るのですが、それと同時に近方は苦手になります。
老眼鏡も早く必要になるようです。

明視域

※レーシックなどの近視手術の多くは、近視を正視にする手術のハズなのですが、私がこれまでに術後のかたがたの眼を測定した限りにおいては、実際には正視を通り越してしまっている例が多いようです。

つまり、軽い遠視になっている方が多いようです。


レーシックについてはこちらのページを参考にして下さい。
 


昔から近視は眼が悪いと言います。
しかし、近視は眼が悪いではなく、近くが得意で遠くが苦手と言う眼なのです。
室内の仕事で近くを見ることが増えている現代社会では、近視の方が楽なようです。
近視の方は、メガネやコンタクトレンズで弱目に合わせます。弱目ということは、少し近視を残して矯正するということで、そのおかげで近くを見るのはあまり苦にならないわけです。


 視力の世界には見えると見えない以外に疲れる疲れないもあります。

 そこに意識をおくと快適な見る世界を体感できます(^^)

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