ご両親の為のコンタクトレンズ講座 

お子さんから急に 

「友達がやっているから・・・」
「コンタクトレンズにしたい」
このように言ってきたらどうしましょう。 

CLに対する経験も知識も無い親だったらかなりうろたえるはず・・・・

このページは・・・・CLの知識を簡単に吸収したいという声にお答えするために作りました


1 信頼できる眼科ならびに眼科医を選ぶ。

CLは薬事法で高度管理医療機器に指定されています。
機器に不具合があった場合、人体に及ぼすリスクが非常に高いからです。(失明など)
心臓ペースメーカーと同じ扱いを受けていることを知れば、驚きを感じない人はいないでしょうね。
だからこそ、それを取り扱う信頼できる眼科ならびに眼科医を選ぶ必要があるのです。
注意したいのは眼科医でない他科の医者がアルバイト診察するケースが珍しくないようです。
いわゆるCL診療所といわれる施設です。
子供の目を医者に託すため、自ら適切な眼科ならびに眼科医を選んであげたいものです。
とりあえずの目安を教えるとすれば、「眼科専門医」のプレートが掲げられている地域の有名眼科に行くのが無難です。
検査料金は健康保険を利用できる眼科施設では3割負担で2000円弱です。
なお保険の利かない自費扱いの販売店主導のCL眼科もありますが、保険が利かないということは国のチェックが効かない施設だということです。



2 信頼できる販売店を選ぶ。

以前は眼科で検査を受けて眼科で購入をしていましたが、政策により医販分離(医療と販売の役割分担)の指導の元に実施をされている過程です。
故に現在では眼科と提携の販売店を通して購入していますが、まだ目に見えるほど分離がされていない施設も見受けます。
高い知識と経験が必要とされるCL販売には販売店側もそれなりに豊富な知識が必要です。
不具合などがあった場合に修正交換などのアフターケアーをきちんする必要もあります。
眼科側でも売れさえすればよいという業者を排除して、信頼できる身近の施設を通したいのです。
宣伝の派手な販売会社や激安広告を折り込んでいる販売施設もたくさんありますが、本来、医療用具を広告宣伝するということはこの業界にはなじみません。
心臓ペースメーカーを価格で選択をするということはありえません。
したがって、そこの販売施設とスタッフの技量が信頼できるかどうか。
あなたが見極めてあげる必要があります。



3 「定額方式」がある。

CLの世界にも「定額方式」があることをご存知でしたか。
いわゆる携帯電話と同じように、月会費を支払うことによって年間コストをそれ以上かからなくしてしまう方式です。
これに対し、「購入方式」はCLが無くなったらその都度お金を払って購入する方式です。
あなたの考え方や使用者のライフスタイルに合わせて、賢くその方式を選んであげてください。
ワンポイント
定額はそれ以上にお金の心配が要らないので常に新しいレンスと交換できますが、購入方式だともったいないということで決められた期間を延長したり、汚れたレンスでも平気で使ってしまうという悪い習慣が付く可能性が高いです。
最近では定額制が主流となりそれによって障害が著しく減少しているようです。
会費は月々1800円(+消費税)からあるようです。
クリーナー付きのフルセットだと月々+500円(+消費税)です。



4 決められた装用時間・方法を守らせる。

CLを取り扱い際の最低限のルールは守るよう、子供にしっかり躾を行ってください。
あなたの子供の目は、あなたがある程度強制的にでも守ってあげないといけません。
良心的販売店はあなたのお子さんをきちんと指導できる可能性が強いのですが、利益追求のノルマを課せられた販売施設はお子さんを叱る事は出来ないかもしれません。


5 年に1回は最低限定期検査を受けさせる。

子供の目を守るのであれば、本人の自覚症状がなくとも最低限年に1回は定期検査を受けさせるようにしましょう。
毎回の定期検査を受けることができればベターですが、そうも行きません。
子供さんとのコミュニケーションを大事にし、充血など子供さんの目が心配だなぁと感じたら、すぐに眼科を受診させてください。



6 子供の性格にあったレンズタイプを選ぶ。

あなたの子供の性格はある程度はわかっているはず。
CLは日ごろのレンズケアが重要になってきます。
子供さんの年齢や性格上、ケアができないと判断されたならば、父親の威厳を活かして「お前はレンズケアのいらないワンデータイプにしなさい」と強制的に指示してもよいでしょう。
また度数的に強度で長期に渡って装用が予想される場合は使い捨てよりもハードレンズにすべきかと私はアドバイスします。 
理由はハードタイプのほうがはるかに目に対するストレスが少ないからです。


↓↓↓↓↓↓↓↓↓ここからは少しマニアックな極意です↓↓↓↓↓↓↓



7 ハードレンズ処方経験の豊富な施設を選ぶ
(安易に使い捨てソフトレンズを奨めない)。
最近使用されているCLは圧倒的に使い捨てタイプのソフトCLです。
CLユーザー側の意向で使い捨てタイプを選ぶケースもありますが、実は検査をする側の都合で使い捨てタイプを奨めるケースも往々にしてあります。
理由は同じ検査料金なのに使い捨てタイプのレンス処方が簡単・手間がかからないからです。
その点ハードCL処方はベースカーブの種類も多く、簡単に目にフィットというわけにはいかないため、時間も手間も数倍かかります。
しかし裏を返せばハードCL処方のできる施設は、それだけCL処方技術に長けているといえますので、親の立場からすれば確かで安心です。


8 カラーコンタクトは着けさせない。

何度も言いますが、CLは高度管理医療機器であって目の中に入れる異物です。
それなのに医療機器であるレンスをファッション化させること自体、はなはだ疑問です。
目をいくらファッション化させても、もともとの目がきれいでなければ何の意味もない。
きれいな目でいることこそ、最高のファッションだと思うのですがいかがでしょう。
あなたが娘さんにそこまで強く言えることを期待したい。



9 眼科または販売店の雰囲気

一度子供さんについて行って、眼科または販売店の雰囲気を感じ取ってください。
感覚的になりますが、よい施設は入った瞬間からその雰囲気が感じ取れると思います。
受付・事務員・スタッフの笑顔・挨拶・会話であったり、温かい雰囲気が感じ取れたらそこは良い施設に間違いありません。
逆に冷たく感じる施設は経験上あまりよくありません。
小さいお子さんに好かれる施設は特に最高だと思います。



10 眼科または販売店のポリシー

これも眼科または販売店に直接出向く必要がありますが、一度CL処方に対するポリシーを先生またはスタッフ等に確認してみてください。
何もないような施設はあまりお奨めできないと思います。
医療に対する使命感がないというか。
特に使命感を感じない施設は、単なるCL販売だけになっているために避けたいポイントです。
各販売店のHPを覗くのも一つの選択です。
 


11 通販で購入?

通販は自宅にいながらネットで購入が出来て非常に便利な購入方式です。
理屈では通販でも処方箋があれば購入は可能なのです。
しかしきちんと説明できる専門スタッフの顔が見える施設であって、クレームや疑問が容易にかつ気軽に持ち込めれる施設で購入すべきです。
どうしても宅配をして欲しい方には3ヶ月毎の定期宅配というシステムもあります。
大学進学等でふるさとを離れる方には下宿先や学校まで宅配をして、支払いはご両親のクレジットカードから定額が落ちるシステムもあります。

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