今回はソフトコンタクトレンズからハードコンタクトレンズへ
苅安賀店・横井 貴志
以前、使い捨てレンズからハードコンタクトレンズへ
種類の変更をされ、異物感を強く感じるという
難関を乗り越えた販売記を書きました。
今回は、ディスポレンズではなく、通常のソフトレンズから
ハードレンズに変わったお客様の販売をご紹介します。
お客様の眼の角膜カーブは非常に緩やかで、
数値で表しますと、
日本人の角膜の曲率半径は7.50mm~8.20mmくらいが
多いといわれている中で、中間値で8.70mmという
緩やかさです。
その為、ディスポレンズでは対応できず、
ソフトレンズを使って頂く事になりました。
しかし、この曲率半径でレンズを装用して頂いても
カーブが緩すぎてレンズが下方にずれてしまう事もしばしばで、
視力も0.8がやっと出るほどでした。
ソフトコンタクトレンズ値
R) 0.8×BC 930 /P -8.50 /DIA 14.0
L) 0.8×BC 930 /P -8.50 /DIA 14.0
そこで、お客様に14年間使っておられたソフトレンズから
ハードレンズへの“挑戦”をオススメしました。
メニコン・ティニュー値
R) 1.0×BC 880 /P-7.00 /DIA 9.6
L) 1.0×BC 880 /P-7.00 /DIA 9.6
これまでのソフトレンズ比べ、弱度数で視力が出ていまして、
視界も良好のです。
あとは装用感に慣れられる事が出来るかでした。
心配でしたので、暫くお試しから始めて頂きましたが、
その心配も無用のようで、後日ハードレンズへの切り替えとなりました。
装用感さえ乗り越えられれば、
ハードコンタクトレンズも捨てたものではありません。
|
強度乱視のあるコンタクトレンズ希望のお客様
岩倉店 奈木 啓修
今まで当店で2週間使い捨てレンズのメダリスト乱視用を使用。
もっとしっかり見える様にして欲しいという事で、コンベンショナルレンズの
アイミーソフト乱視用に変更。
27才女性
完全矯正値
R) S-5.00 C-4.00Ax180 VA0.6
L) S-7.50 C-5.00Ax180 VA0.4
処方度数(メダリスト乱視用)
R) 8.50/S-5.25 C-2.75Ax180/14.5 VA0.8p
L) 8.50/S-6.00 C-2.75Ax180/14.5 VA0.7 両眼VA0.8p
処方度数(アイミーソフト乱視用)
R) 8.40/S-5.25 C-3.50Ax180/13.5 VA0.9p
L) 8.40/S-6.00 C-3.50Ax180/13.5 VA0.8p 両眼VA0.9p
今までのメダリスト乱視用では、乱視未矯正になり、ご希望の視力は出せないため、
対応できる乱視度数が-5.00まで対応できるコンベンショナルレンズで作成。
|
モノビジョンでコンタクトレンズを処方したお客様
岩倉店 奈木 啓修
今まで当店で1dayのプラスレンズを購入されていたお客様で
最近、近業がつらくなったため相談に来店
40代 女性
今までの処方度数(1dayTE)
R) 9.00/+1.00/14.2 VA1.0p
L) 9.00/+1.00/14.2 VA1.2p 両眼VA1.2
新しい処方度数①(1dayTE)
R) 9.00/+1.25/14.2 VA1.0p
L) 9.00/+1.25/14.2 VA1.0p 両眼VA1.0
新しい処方度数②(1dayTE)
R) 9.00/+2.00/14.2 VA0.8
L) 9.00/+1.25/14.2 VA1.0p 両眼VA1.0
2種類の度数で比較して頂いた所②の方が調子がよく見える。
元々、外斜視の傾向があり疲労が溜まると物がダブって見えるようになる。
右目は、近用重視に合わせ、左目を遠方重視にする事で、見る物の距離に
合わせて自然に眼をスイッチ出来るのでモノビジョンの状態で使用して頂く。
|
コンタクトレンズ販売記
一宮店・神村 淳司
男性が女性のお客様を連れてご来店。
その男性は見た事ない人だったのですが、
どうも当店の近所のメガネ屋さんのようです。
(つまりライバル店の人)
その方が
「こちらのお客様は、当店の大事なお得意様なんだけどコンタクトレンズをお願いしたい」
との事。
今まで駅周辺の安売り量販店で2週間の使い捨てを
購入して合わなかったようです。
当店の眼科検診は4時からという事で、再度お越し頂くお約束。
その際に現在使用のCLを持ってきてもらいました。
お越し頂いた時のレンズを見ると
BL66TC
R850/-5.00C-075AX90
L850/-5.00C-1.25AX180
この度数を見たときに違和感??
現在使用のメガネ
R-3.00C-1.75AX90
L-3.00C-1.75AX90
オートレフ機械測定値
R-4.25C-1.25AX80
L-4.00C-1.75AX80
お客様曰く
「何回も合わないって調整してもらったけど全然良くなかったので・・・」
「遠くも近くも見難い」
「それで、メガネ屋さんに紹介してもらったんです~」
最終的にコンタクトの処方度数は
R/-3.25C-0.75AX90
L/-3.25C-1.25AX90
になりました。
「凄く見やすいし違和感が少ない~」
しかし今までずっと前のレンズを使ってたので慣らすためにお試しとして
対応させて頂きお帰り頂きました。
正直、僕らは眼が点です。
これで本当にいいのか?
安いから仕方がない??
そんな事はないです!!!!
これが実情なら僕達はやりがいがある!
視力の世界は見えるor見えないだけの世界ではなく!
快適かどうかっていうことも重要なんです。
今回の事例は極端ですが
過矯正の状況もあると想定できるので不安ですね!
少しでも快適な視生活を送れることを願ってます
|
使い捨てレンズからハードコンタクトレンズへ
苅安賀店・横井 貴志
私自身の過去の経験からも、ソフトタイプである
使い捨てレンズ(以下ディスポ)から
硬いハードコンタクトレンズへの
レンズ種別変更で上手く進んだ例は僅かです。
今回、強度近視度数である事と、若干近方が見えにくくなって
来ている事、そして自身の角膜状態をご考慮頂きまして
ハードコンタクトレンズへ挑戦されました。
これまでのディスポレンズ度数は
R) BC 860 / S-9.00 C-1.25 Ax120° VA0.3
L) BC 880 / S-8.00 VA0.7
※ 右眼の視力低下にはある理由があるのですが、
ここでは差し控えさせて頂きます。
普段は眼鏡との併用をされておられます。
この度、メニコン・ハードコンタクトレンズ
『メニコン・ティニュー』で以下の度数です。
R) BC 780 / P -12.00 /DIA 9.2 VA0.7
L) BC 780 / P - 8.00 /DIA 9.2 VA0.8
ハードコンタクトレンズにした事での視力向上より、
上瞼の裏側に当たる異物感を強く感じる事が
心配でした。
一般的に「ハードコンタクトレンズは痛いのでは」と
言われる方がお見えになります。
しかし、ハードコンタクトレンズは直接角膜には触れていません。
コロコロする異物感は角膜で感じているのではなく、
上瞼が瞬きで降りた時に擦れて感じているのです。
そのコロコロする感じも使い続ける事で慣れて行きますが、
元々ソフトタイプのレンズをご経験ですので
ハードルが高くなります。
しかし、何とかお使い頂けそうだとの事で、
切り替えを行いました。
今後経過を注視して行かなければなりませんが、
何とかお使い頂ければと、願っております。
|