偏光レンズとは、水面やガラス面からのまぶしい光(ぎらつき)を効率よくカットするレンズです。
さて、光には「波」の性質があり、自然界の光は一般的に上下左右、斜めも含めた180度全ての波が混在しています。
ここで問題になっていた水面等での反射光は、立った状態で見下ろす時、横方向の光が強くなります。
例えば水面に垂直に下した線から約37度方向から入った光の反射光では、縦方向の光(縦偏光)は0となります。
ガラスなど、水でないとその角度は変化しますが、多くは約39度から27度程度(やや上から見下ろす感じ)となります。
すなわち、水面等からのぎらついた嫌な反射光は、横方向の光(横偏光)を抑えれば抑えられるという事です。
なお、水中からの光(魚など)は、水面での反射ほどは方向性が無いため、横偏光を抑えれば
「水中の物は見えるが、水面の反射は抑えられる」
という理想的な色眼鏡を作る事が出来ます。
これが偏光レンズの基本原理です。