安静眼位という考えで何が判る? 


 
これを知らずして眼鏡は出来ない

頭蓋骨をイメージしてください
そうすると眼球が収められているくぼみを眼窩と呼びます。
その眼窩は意外と眼球に比べて大きな穴ぼこです。
眼窩の大部分は眼球に占められているが、眼球には外眼筋と呼ばれる筋肉がついて眼窩の壁と眼球を結び、眼球の向きを変える運動を担っている。外眼筋は上直筋、下直筋、内側直筋(内直筋)、外側直筋(外直筋)、上斜筋、下斜筋の6つである。
これらの一つ一つが複雑な動きの調和でもって眼球の動きを制御しているそうです。
とにかく、これは相当にすごいことかと思えませんか?
さらにすごいことにはこれが両眼同時に動くと言うことはまさに神業で人体の神秘を想像してしまいます。

 
今、タイタニックを作ったキャメロン監督が3Dの立体映画を作りました。
立体映画は左右の二つのカメラで写すことによってカメラの位置によるズレが出るのですが、そのズレを感知して立体的に組み立てるそうです。 ただその際に遠方から近方に距離が変わるときにその向きを均等に打ち寄せする技術がとても難解だったそうです。
そこでNASAの火星探査機による火星表面のでこぼこを認知する立体映画の技術を導入されたそうです。
それらの技術より遥かに制御された両眼の動きを駆使する外眼筋の制御システムの素晴らしさに驚くばかりです。
6個の筋肉が動く時に1眼筋にほんの少しの遅れがあっただけでこのシステムは崩壊するのです。
この眼窩の中に何のストレスもなく静かに安定して浮かんでいる状態を 安静眼位 と私は呼んでいます。

新潟大学医歯学総合病院眼科 高木峰夫先生作図

新潟大学医歯学総合病院眼科 高木峰夫先生作図

*D@⑦安静眼位の異常

残念ながら生まれつきこの状態がいびつになっている人がいます。
それが斜視・斜位の状態です。
他のHPでもこうした情報は多いかと思います。梶田先生のHPがわかり易いです。
http://www.kajitaganka.jp/luanshi.htm

この辺の異常を眼鏡で修正していかに安静眼位を保つ眼鏡を作るかということが眼鏡士としての使命でありやりがいかと思います。
空洞の中に眼球が静かに浮かんでいます。(実際は脂肪の中に・・・)
始終、動いています。上下左右・斜めへと。


*D@⑦真っ直ぐ走らない車と同じです

手を離せばどんどんまっすぐ走る車をイメージしましょう。
空気圧の関係で右にハンドルを取られ易い状況をイメージしましょう。
その車のハンドルは常に左に引っ張っていないとまっすぐ走れません。
これってとても疲れることです。
こうしたことが眼球運動で起きているのが斜視・斜位であって安静眼位の異常です。

*D@⑦実は眼鏡で簡単に直せます。

それがプリズム処方です。
簡単チェックでわかります。
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