不同視とは・・・左右の屈折度が異なる視力をいいます。
一般に不同視の方に左右きちんと補正したメガネをお掛けいただくことは困難!
と言われています。
実際の所はどうなの?
なんとも無いよという人もあるのです。
そしてくらくらしてとても歩けない・掛けられないというかたも多数あります。
何処が違うの? 難しいことは判りませんが・・・・
軸性のかた・・・先天性。つまり眼球の大きさによって出来る屈折異常となった場合。
屈折性のかた・・後天性。環境や成長に基づいて屈折異常に差がでた場合。
軸性のかたには比較的、簡単にお慣れいただけます。
以前は・・・これはとても無理だから・・・とコンタクトレンズをお薦めしていました!
「あれ・・平気よ^^」 この場合はほんと驚きです。
でも多くの場合は、
網膜像の大きさが異なるので、吐き気をもよおすほど気持ちの悪いメガネを
作ってしまうことになります。
この見極めをどのようにするの?
そうしたことに得意な集団が不同視メガネ研究会です。
こうして小さいけど・・・生真面目な眼鏡屋集団がいる事を知ってください。
左右のメガネ度数が極端に違う人のメガネ調製は確かに難しいのです。
どのようにして対応するのが良いのか・・その研究会です。
この研究会は 両眼で視力検査するという方法を使用します~
普通は 不同視 と簡単に申しますが、
お客様には不同視力と申したほうが判りやすいかと思ってこのような言い方をしています。
今回のお客様は I 様 54歳 女性
現在のメガネ・・・他店作成
-3.25c-0.50 90・・・0.4
―1.50・・・・・・・・・・・・0.4
パソコン用で中間を見るのに便利で運転は別のメガネを使用されています。
完全矯正
―4.25c-0.50 90・・・・1.0
-3.00・・・・・・・・・・・・・1.0 老眼指数は1.50【加入】
まず真っ先に考えたのがモノビジョンです。
このお客様は、これまで複数のメガネをとっかえていた生活を1本のメガネで
フルタイム使えないかどうか・・
ここをポイントと考えます。
ファーストチョイス
-3.50・・・・0,4・・・こちらの右目で近方
-2.75・・・・0.9・・・こちらの左目が遠方用です。
100センチの距離で・・・
左右の見え方が合致するように仮枠で作って見てもらいます。
「この度数だと・・如何でしょうか」
「あーこれだと 遠くも見えるし・・・近くも見えるわ^^」
両眼分離指標をそのままにして視力表に歩いて少しずつ接近をしていただきます。
右目で上の段を見て、左目で下の段を見ているのです。
「下の数字がきれいに見えて上の数字は見えません」
「はいこの距離だと左目で見ています・・・はいもっとお近くに・・・」
「ああー上も見えてきました・・・ああーここだと上も下も同じ・・面白い^^」
丁度1mくらいで左右そろいましたね
では近用の視力表で左右バラバラにしましょう
これもパソコンから新聞まで左右の見え方が変化するのを確認していただきました。
「この眼鏡を買います^^ こんなの初めて^^」
別に普通なのですが・・・
なんだか私が手品をやっているみたいに思えたようです。
こうして楽しい検査時間もあっという間に終わります。
最初に提案した度数でドンピシャです。
それからフレーム選びです。
「これがお勧めでこの色だと肌がきれいに見えます・・・」
アイパッドに写った表情も最高でした。
「これを買います」
「有難うございます・・次回は遠近両用にしましょう」
実に私とお客さまの気持ちが通じ合った瞬間でした。
楽しい検査とメガネ選びでした。
概要
このかたは・・・もともと裸眼視でも
右目は近視が強い・・・つまり左より右目は近くにピントがあってます。
左目は右より近視が弱い・・・・右より本能的に遠くは左目でみる両眼視の体制でした。
それを不同視用の眼鏡で少し手助けをして
右目で新聞を
左目で遠方を見やすくさせていただきました。
日常の生活にはなんら不自由がありません。
利点
これにより遠近ともよく見えるので老眼症状はほぼ消えます。
遠近両用のレンズよりやや慣れやすい(個人差あり)
レンズの厚みが左右差が減ります。
欠点
左右の見え方を比較すると・・・・びっくりするほど差があります。
遠近感が悪くなりますので、ドライブやスポーツにはやや不向き
老眼度数が少ない・・つまり初老のみにしたほうがベター
ワンポイント
不同視用の最適メガネがあります。 ・・・レンズの厚みが(違い)目立ちません!
それが ウスカル メガネです。
★担当者への直通アドレス★
shonono2021@gmail.com