幼児用メガネの取り扱いを始めてから、先天性白内障のお子様のメガネのご注文も増えております。
そのため、少しでもわかりやすいページを作ることにしました!
先天性白内障とは何らかの影響で生まれた時から眼の中にある水晶体が濁ってしまっている疾患の事を言います。
そのままでは網膜に光が当たらず視力が出ないので手術によって水晶体を取り除き、光を眼に入れる手術をするのが一般的と言われています。
取り除いた水晶体には役割があります。
それは調節する力です。
取り除くと言うことは調節力を失うということになります。
つまり、生まれながらにして老眼と同じ状況になります。
さらに水晶体とはレンズです。
レンズを取り除け見える世界が大きく変化してしまいます。
その為、代わりに人工レンズを埋めるか、メガネを掛けるといった事が必要になります。
小さいお子様はどんどん成長することを考えると、人工レンズ埋め込むのはある程度大きくなってからと言われています。
つまり・・・ある程度大きくなるまではメガネ及びコンタクトレンズになるわけです。
その大半はメガネ生活となります。
先天性白内障のお子様の術後のほとんどはメガネ屋さんでメガネを作成する形になると思われます。
しかし、その度数が強くなると予想されます。
当店で作成のお子様のほとんどが+12.00~+20.00となります。
きっと・・・予想されているレンズより分厚いメガネになると思われます。
+12.00を超えると普通のメガネレンズで作成が困難になります。
その為、キャタラクトレンズを使用します。
(↓下の2枚の画像のキャタラクトレンズ。イメージは目玉焼きです)
このサンプルは+16.00という度数ですが中心の厚みは1cmぐらいになります。
このレンズを加工してメガネフレームに入れるとさすがに眼が飛び出しそうなイメージになってしますのです。
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フレームはなるべく軽量で壊れにくいメガネを選ぶのは最低条件です。
(度数に関係無くお子様には第1前提です)
レンズを少しでも薄く少しでも軽くしなくてはならないと考えます。
めちゃくちゃ薄くするのは原理上無理でございますが、少しでも薄くするための努力は惜しみません。
多い度数でサンプルを作成してみました。
サンプル度数は悩みましたが・・・
実際にあった弱い度数と平均的に多い度数の2種類を作成してみました。
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★加工前の側面から |
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★使用フレーム★ |
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左:+17.00 中心厚9.5mm |
右:+13.00 中心厚7.4mm |
レンズの段差部分が入ります。 |
見え方は虫メガネのように見えます。 |
+12.50を超えると必ずレンズがキャタラクト(目玉焼きの様な形状)になります。
実際に加工してレンズに入れると黄身と白身の段差のような部分がメガネに入り込んでしまいます。
これを最小限にするにはフレーム選びが重要となります。
更にはレンズの膨らみも大きく薄くすることは困難になります。
一応薄くはできます!
しかしながら材質が弱い為、薄くしずぎると割れてしまうことになり兼ねません。
お子様のメガネで1番重要なのは安全性。
そうすれば薄さと強度のバランスが重要です。
そこに関しては我々にお任せください。
もう一つ重要なことは・・・
レンズ交換のアフターです!
強度遠視のレンズは中央部(1番見る場所)が大きく膨らんでいるため、傷のつきやすい状況です。
当店の採用レンズは表面にツルツル加工したレンズです。
表面がツルツルしているということは傷が通常のレンズより付きにくいということです。
更にはレンズの特別価格保証をお付けしますので、傷が付いてもリーズナブルに交換することができます。
お子様へのおすすめフレーム(+10.00以下なら薄くなります) |
+10.50~+12.00のお子様を薄く |
遠視度数の薄くなる原理 |